シンプルライフは、自堕落な生活とは違います。鍋から直接という食べ方

韓国のドラマを見ていると、できあがったインスタントラーメンは丼に移さずに、鍋からそのままずるずると食べます。ドラマの中では、若者だけじゃなく、いい歳をした大人もそういう食べ方です。これは食器を出すのが面倒くさいということではありません。そうやって食べるのが向こうでは作法なのでしょうね。まあ、はしたないと思う人もいらっしゃるでしょう。でも日本でもそういう食べ方をする麺があります。名古屋の名物の味噌煮込みうどん。これは、一人用の土鍋で調理して、出来上がったら土鍋から食べます。もっとも味噌煮込みの場合は取り皿にいったんとりますから、鍋から直接ではありません。韓国のラーメンは、鍋から直接口へですからね。ちょっと大胆。とはいっても、日本でも、一人暮らしだったら、鍋から直接食べることなんて日常茶飯事かもしれません。何事も手間をかけず、簡単に、簡素にいきたいですからね。シンプルライフとはそういうもの。一人暮らしで思い出したのですが、志賀直哉の私小説に「堀端の住まい」というのがあります。一人暮らしの「私」は、ホーローの洗面器ですき焼きを作り、その同じ洗面器で顔や手を洗うのです。「私」はすき焼きのときは不潔とは思わないのですが、顔や手を洗うときになってちょっと不潔かなと思うのです。「逆だろ」とつっこみたくなるのですが、文豪の考えることは、凡人とは違うのですね。http://www.firecreekpizzaco.co/